代々、部活動は先輩から後輩へと指導がなされます。一条高校ダンス部の場合は、基本的に先輩から後輩へとそのダンスの技術指導がなされます。顧問がダンスを教えることはない。
サッカーや野球の場合など、顧問を務めている教員がその技術指導をすることがほとんどですが、一条高校に限らず、ダンス部の場合は先輩が後輩を教えるというケースが多いというのが実情です。
ここ最近増えつつあるものの、学校現場に指導できる教員が極めて少ないからです。なので先輩が後輩を指導する、ということになります。そのつながりを失ってしまえば、部活動の実力は低下してしまいます。
大会などへ行くといわゆる強豪校といわれる高校ではダンサー教員が顧問を務めていることが多い。顧問が技術指導している学校が圧倒的に上位に来ているな、と感じます。もしくは専属のコーチが徹底的に指導しているケースか。
一条高校ではダンス部OBをコーチに招聘していますが、それでも多くて月に2回か3回来てもらう程度なので、日常的には先輩が後輩を指導しています。先輩が後輩にダンスを教えている。それが伝統です。
そしてそのような活動形態で、それでも大会などで結果を残している学校が全国で少数ながら存在します。
もう一度言いますが、先輩から後輩へそのつながりと信頼を失えばダンス部としての築き上げてきた伝統と実力は、一瞬で暗闇の中を彷徨うことになります。
いつの代であったとしても、昨日まで後輩だった今日の先輩にはその責任と使命と伝承が課せられています。その貴重なバトンをつないでいくことによって成立しているのが一条高校ダンス部です。
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